【プロダクトデザイナー事務所】プロダクトデザイン事例紹介:プロダクトデザインのトレンド情報
プロダクトデザインのトレンド情報です。
この1年は「酸素」が大いに注目された。呼吸器系に大きなダメージをもたらすウイルスが蔓延し、「呼吸ができる」ということが多くの人にとって最大の関心事となっているからだ。それに加えて米西海岸に住んでいる人たちは、山火事の煙のせいで、空気を胸いっぱいに吸い込むことがさらに難しくなっている。
こうした状況に対処すべく多くのテック企業が、血中酸素飽和度(血中酸素濃度)を測定できる機能を自社製品に組み込む動きを強化している。
血中酸素飽和度とは?
酸素は、ヘモグロビンと呼ばれる赤血球の中のたんぱく質と結合して体内で運搬される。人が呼吸をすると、肺からの酸素が赤血球に取り込まれ、酸素をたくさん含んだ血液が心臓のポンプ作用によって全身に送り出される。この新鮮で酸素が豊富な血液が、脳から足のつま先まで全身を機能させ、健康を保つ役割を果たしている。
パルスオキシメーターは赤血球によって全身に運ばれる酸素の量を測定し、その値をパーセンテージで示す。この値が酸素飽和度(SpO2)で、正常な値は95~100パーセント。
ガーミンのスマートウォッチ「Venu」は、酸素飽和度を表示する。パルスオキシメーターのセンサーは、光を照射して皮膚を通過させ、反対側から出てくる波長を測定する。赤血球は酸素が不足すると色が暗くなることから、センサーがその色を測定することによって、酸素飽和度をパーセンテージで表示することができる。